Bubcom80って

前からちょっと気になってはいたのですが、1981年に発売されたBubcom-80というパソコン、
発売元はシステムズフォーミュレートですが、富士通OEMで作成されたようで、見た目は
同時期に発売された富士通FM-8にそっくりで、兄弟機種とか呼ばれています。

違いは、FM-8が6809なのに、Bubcom-80はz80で、CP/Mを意識していたと言われていますが、、、。

でも、前からちょっと思ってなんですが、これってむしろPC-8001とそっくりのような、、。確か、
PC-8001のN-Basicのテープがそのまま読み込めたような気がします。Basicは同じMicrosoft系ですが、
互換性がどのくらいあるかはわかりません。
(当時は、三菱のMulti-8や、東芝Pasopiaなんかも、PC-8001のテープがそのまま読み込めたので、
ここまでであれば特別めずらしくはないかもしれません)

あと、G-VRAMを搭載しない状態では、160x100のセミグラフィックが使えるということですが、
これもPC-8001と似ているな、、、と思っていたのですが、

http://www.retropc.net/mm/archives/1785

こちらの記事を見ると、DMAがNECのμPD8257C-5で、CRTCもNECのμPD3301D-2!。
PC-8001とまったく同じではありませんかっ! これはちょっと衝撃的でした。
ということは、あの(いまいましい)横の色数の限界も同じってことですよね。

テキストVRAMの開始アドレスが、PC-8001はF300Hからで、BUBCOM-80はF200Hからとちょっと違って
いたりもしますが、その対応をすれば、PC-8001のソフトは簡単な修正でほぼすべて動作する作りになっていた
のではないかな、と思います。特にマシン語のゲームなどは、移行しやすそう。


1981年には、PC-8001の上位機種であるPC-8801が登場しますが、ある意味、このBubcom-80もPC-8001の後継機種みたいな気がします。


BUBCOM-80はそれなりに売れてはいたようですが、当時のFM-8やPC-8801には叶わず、パソコン雑誌にも
ほとんどBUBCOM-80用のプログラムは掲載されなかったと思います。本当に残念、、。

しかも、MZ系と同じくクリーン設計がなされていて、ROM-Basic搭載機でも、ROM情報を一度RAMに展開して
Basicが起動するし、後のシャープのX1 (1982年発売) と同様、VRAMをIO空間に配置してバンク切り替えに頼らずに
高解像度グラフィックスを実現してたり、キャラクターフォントを自由に変更するPCGを搭載していたので、
当時の御三家であるNECSharp富士通のいいところどりをしていたような、先進的なパソコンであったように
思います。



さらに、この当時はパソコンで通信を行うのは一般的ではなかったですが、BUBCOM-80は通信機能も充実していたらしい、、。
1982年には、ハードディスクもシステムズフォーミュレートから発売されているし、、。

http://radioc.web.fc2.com/column/pcad/ad/hdbc800.htm

今年(2018年)になって、エミュレーターをいくも開発しているTakeda氏が、100台目のエミュレータとしてこのBubcom-80のエミュレータを公開されました。

http://takeda-toshiya.my.coocan.jp/

ぜひ試して見たいけど、ROMの入手がほぼ不可能、、。残念です。BOOT ROMだけ適当に作って、機械語でプログラム作れば動作するかな、、、という感じです。